むくみの原因は、大きく分けると、「一時的なもの」と「病気が関与しているもの」の2つのタイプがあります。
大抵は一時的なもので、健康な人にも起こるむくみです。
その一方で病気が原因になって起きるむくみがあり、重大な病気が隠れていることがあります。
そこで、病気が隠れているかもしれないむくみかどうかセルフチェックの仕方と、むくみの出方によりどんな病気が疑われるかまとめました。
むくみチェック
「むくんでるなあ」と感じる人、多いと思います。
しかし、意外に”気のせい”ということがあります。
まずは本当にむくんでいるかチェックしてみましょう。
体のチェック
該当するものがあればチェックしてください。
□ 皮膚を指で押すとくぼみができ、なかなか消えない。
□ 靴下のゴムの跡がクッキリ残る。
□ 夕方、靴がきつくて履けない。
□ まぶたが重苦しい、または腫れた感じがして、目が細くなる。
□ 指輪やベルトが窮屈になった。
□ 手を振ると、張った感じがする。
1つでも当てはまれば、むくみが起きています。
危険度チェック
さらに、そのむくみが危険なものかどうかチェックしてみましょう。
□ 朝になってもむくみが続いている。
□ 動悸や息切れがある。
□ 普段と同じような食生活なのに、尿量が減った。
□ 1日に1.5kg以上体重が増加する。
□ 数週間で3kg以上体重が増加した。
体のチェックで該当し、危険度チェックで1つ以上当てはまる方は、むくみの背後に病気が隠れている可能性があります。
一度病院で診てもらいましょう。
一方、危険度チェックには当てはまらなかった人は、生理的なむくみは起きていますが、心配ないむくみであると思われます。
どんな病気が疑われる?
病気が隠れているかもしれないむくみ。
そのむくみはどんな病気によるものか、おおよその目安になるポイントを紹介したいと思います。
むくみの出る場所は?
心臓や腎臓、肝臓、内分泌系の病気、栄養障害、薬剤などが原因の場合は、全身にむくみが生じます。
一方、静脈やリンパ管の病気、血管神経性浮腫、内分泌系の病気などの場合や、健康な人でもなる体位性浮腫(長時間同じ姿勢でいることで起きるむくみ)の場合は、局地的に起こります。
足だけでなく顔や手などもむくむ、逆に足ではなく、頭や首、唇などがむくむといった場合は、病気が疑われます。
左右対称?
むくみが左右対称である場合は、健康な人でもなる「体位性浮腫」、または心臓や腎臓の病気などで起きる「全身性浮腫」の可能性が高いです。
一方、左右差がある場合は、局所性の静脈やリンパ、炎症症などが疑われます。
全身症状はある?
むくみとともに、食欲不振、息切れ、動悸、便秘、冷え症、低体温など、他の症状がある場合は、病気の可能性が高まります。
また、体重の増加や尿の量の変化、夜間のトイレなどもチェックポイントです。
どんな時に現われる?
むくみは一時的で、元に戻る場合は安心なことが多いです。
しかし、朝起きてもはっきりと残っているような場合は要注意です。
また1日の内、1.5kg以上の体重変動がある場合は「突発性浮腫」が疑われます。
さらに、急に起こったか、慢性的に起こっているものかなども重要なポイントです。
むくみの8~9割が全身性で、残りが局所性であるといわれています。
むくみが続き、病的なむくみかもしれないと思った人は、できるだけ早く病院を受診してください。
まとめ
気をつけたいむくみのポイントは、
- 顔や手もむくんでいる。
- 片脚(足)だけ、または左右差の大きいむくみがある。
- 朝になってもむくみがとれない。
- むくみとともに急に体重が増えた。
- むくみとともに、息切れ、尿が少ない、体が疲れるなどの症状がある。
などの時は、病気が原因のむくみかもしれません。
医師の診察を受けましょう。